クレームの女王
そして部屋の中からゴミがすべて片づけられた。
麗華は満足そうな笑顔を浮かべる。


そしてブランド物のバッグと財布を
大事そうに部屋の隅に置いた。


光り輝くバッグと財布が
みすぼらしい部屋の中で


場違いな光を放っている。


「決めた……………」


小さくつぶやく麗華。
その瞳に迷いの光はない。


どうやら麗華は最後の選択に
答えを出したようだ。


「さあ……部屋も広くなったし
始めようか、祐樹」


祐樹は何を言っているのかわからず
ただぼーっと立っている。


麗華はそんな祐樹に向かって
声を張り上げた。

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