クレームの女王
やがて疲れたのか
麗華はハアハア言いながら床に座り込んだ。


一向に言うことを聞かない祐樹を
じっと見つめて


諭すように話しかける。

「いい?祐樹。わかる?


車が怖いから走るの嫌なんだろうけど
全然車なんかこわくない。


死ぬのなんて全然怖くないことなのよ」


祐樹は下を向いて聞いているのかいないのか
わからない。


だが構わず麗華は
さらにまくしたてる。



「死ぬのは怖いけど
生きるのはもっと怖いことなのよ。わかる?」

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