クレームの女王
麗華は立ち上がって
ベランダのカーテンを閉めた。


ベランダにうずたかく積まれた
ゴミが見えなくなった。


「生きていくのは本当につらいことだらけ。
いっつも我慢ばかりで


つまらないことだらけなのよ。


パパも死んじゃったけど
よかったのよ。


もうつらい仕事をしなくても
すむんだから」


「そんなことない」


その時祐樹が口を開いた。


「パパがしんだのはよくない。


だってパパといるとき
ぼく、たのしかったもん」



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