クレームの女王
お茶が入ったマグカップをテーブルに置き
封筒の中から万札を取り出し眺める麗華。


「一枚」


麗華が口に出しながら万札をテーブルに置いていく。


「二枚」


テーブルの上には確かに二枚の一万円札が並んでいた。


その時麗華の表情が笑顔になった。


「やった…」

こみあげてくる笑いをこらえながら
麗華は万札を再び手にする。

電気に万札をかざすと確かに
透かしが入っている。


当り前だが本物だ。


電気にかざして浮かび上がってきた
福沢諭吉の顔がなんだか笑っているように見える。


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