クレームの女王
検索された品物が約0.1秒ほどで
麗華のスマホいっぱいに表示されていく。


色鮮やかで豪華な財布たちを見つめて
ため息をつく麗華。

麗華には以前からあこがれている財布があった。


Ⅴの文字がオシャレにデザインされたその財布は
麗華のお気に入りだった。


今までは絶対に買えないもの。
祐樹が成人して独立したら


買おうと心に決めていたもの。


つまり現実からほど遠い幻のようなものだったのだが
今は違う。


お金を少し手に入れた麗華は
そのブランド物財布が


完全な幻からもしかしたら
買えるかもしれない目標に変化したことを


今、実感していた。


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