クレームの女王
祐樹の姿には目もくれず
麗華は卒業アルバムを取り出した。


中にはこの前もらった7万円が入っている。


そして今日もらった5万円を合わせて手に持った麗華は
一枚ずつ紙幣を数えていく。


手に汗をかいてうまく数えられない。
もしかしたら手も震えているかもしれない。


そして数え終わった。
確かに12万円あった。


そして麗華は深呼吸した後
スマホを手に取った。

とうとう憧れの財布の注文を
ネットショップに入れるのだ。


テレビのヒーロー物が半分終わって
コマーシャルに入った。


派手な効果音のあと現れるヒーロー
そして腰には変身ベルト。


祐樹の目が輝いている。


「ほしい…」


一言祐樹がつぶやいた。

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