クレームの女王
時間を見るともう夜の7時。

「ただいまー」

玄関から不機嫌そうな声が聞こえてきた。

「パパー!」

祐樹が玄関に走っていく。
しばらくするとリビングに祐樹を抱えて


旦那が返ってきた。
麗華は旦那を見ようともしないで


「おかえり」と言った。


祐樹を下した旦那はテーブルに置いてある
今日の夕食を見てしかめつらをする。

「今日ももやしかよ。もやしはもう飽きた」


麗華に夕食を作ってくれた感謝を言うでもなく
文句を言った後椅子に座り

黙々と食事を食べ始めた。


「しょうがないじゃない。節約しなきゃ
しょうがないんだから。

あーあ、あんたの給料がもう少し上がれば
もやしじゃなくて肉でも買ってくるんだけどなあー」


麗華の言葉に旦那の箸がぴたりととまった。


食卓に流れる険悪な雰囲気。
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