クレームの女王
「さあ…説明してもらおうか。
金の出所を。


まさか、家の貯金に手を出してないだろうな?」


「まさか!そんなことしない!」


麗華は焦って否定する。
でも旦那の疑いは全く晴れていなかった。


タンスの陰に隠れて祐樹がじっとこちらを
うかがっている。


麗華は下を向いた。
しくじった。


そんな思いが心の中を駆け巡る。



旦那はまだ怒り狂っている。
しょうがない。


麗華は観念して本当のことを言った。


「クレームよ。クレームを言ったら
店の人や運送屋の人がお金をくれたの。


だからブランド物の財布なんか買えたってわけ」


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