クレームの女王
無表情になった麗華は
夕ご飯の片づけをして


祐樹を寝かしつける。

そして一人になった部屋で
テレビもつけず


ぽつんと座っていた。


所詮ははかない夢だった。
せっかくかなった夢が


目前で打ち砕かれた。


下を向く麗華。
下を向いたって涙なんか


もう出てはこなかった。


むなしい家庭に
むなしい仕事

すべてがむなしい生活に疲れ果てた。


麗華は立ち上がりタンスの引き出しを開けて
何かを取り出した。

何かの紙だ。


そこには保険証書と書いてあった。

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