クレームの女王
朝が来て旦那が起きてきた。
当然財布を返してくれる気配がない。


麗華は朝の挨拶なんかしない。
それどころか一切喋らなかった。


麗華はわかってしまったのだ。
自分がなぜ幸せになれないかを。


全部あいつのせい。
財布を取り上げた旦那のせい。


あいつがいる限り
私と祐樹に幸せなんかやってこない。


麗華はそう考えながら
祐樹と出かける支度をしていた。


「行ってくる」

旦那がそうぼそっと言って
出かけていった。


そして旦那が出ていった瞬間
麗華はベランダから下をのぞき込んだ。


下には昨日麗華が怪しい行動をしていた
駐輪場が見える。





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