クレームの女王
「私は正義の味方なのよ」


旦那のバイクが走り去るのを見届けた麗華は
そうつぶやいた。


時計を見るともう8時。


もう祐樹を保育園に送っていく時間だ。


祐樹の手を引いてエレベーターに乗り込む麗華。

そもそも祐樹という名前も気に食わない。
祐樹とエレベーターに乗りながら麗華はそう思った。


野球の好きな旦那が甲子園のスターから
取った名前。


ちなみにその甲子園のスターは
プロに入ってから活躍できず低迷している。


どうせ名前を取るなら
すごく活躍する人の名前を付けてほしかった。


旦那の先を見通す目のなさに
ますます幻滅する麗華。




< 82 / 206 >

この作品をシェア

pagetop