クレームの女王
いつも通り自転車に乗り
いつも通り笑顔で祐樹と別れ


パートに向かう麗華。
でもやっぱり行く気はしない。


パート先に祐樹が急病でいけないと
連絡を入れる。


回れ右をして家へと帰る。


何もする気が起きない。
あの財布を取り戻すまでは。


何よりも大事なあの財布。


家に帰りコーヒーを入れてテレビをつけても
ずっと財布のことばかり頭に浮かんでくる。


あの財布に似合うのは
やっぱりあの50万円のバッグだなあ。


でもバッグと財布が高級品なら
服もそれなりのものを着なくちゃ。


そう思いついた麗華は
またしてもスマホの電源を立ち上げる。
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