優*雪

沖田 セツ 沖田目線

山南さんと屯所に戻ってから

セツさんと次に会う約束をしていないこと
を思い出した



店の戸は、閉まっていた




また、会えなくなる…



そんな気がして、しばらく店の前にいた



セツさんの行くとこ、知らない




非番でセツさんを探して回った日を
思い出した



「どこにも行かないでくださいよ」



なんとなく

河原でお話したことを思い出し
行くことにした



あまり人の通らない河原
考え事をするときに行く場所



そこに、会いたかったセツさんが




倒れていた!




今まで、名前は呼ばないようにしていたが

「セツさん??」

セツさんの着物が冷たい


どれだけここにいたのか

「セツさん!!」

苦しそうに息をしている

額に手を当てると、すごい熱

睦さんの家も知らない

山崎君に見て貰おう!

永倉君にバレても



セツさんが死ぬよりまし!



セツさんを抱きかかえ、屯所へ走った!


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