優*雪

将軍警護 ①

桜が散る頃
清河 八郎の訃報が知らされた

その数日後…

徳川 家茂の下坂に、壬生浪士組が同道するようにとの命があった

壬生浪士組となって、全員で出勤する初仕事である

「俺一度、会津に戻ります
優太は将軍警護を命ぜられているので
朝方将軍様のもとへ行きました
明日の下坂も一緒ですが
皆さんと別行動します
俺は留守番なんで、皆さんお気をつけて」

司は黒谷へ戻る前に挨拶していった



翌日


二条城前に壬生浪士組一同整列

今回の警護取締役の藤原 葵が挨拶にきた
一通りの挨拶と自己紹介のあと



「覆面が世話になっているそうで」
と言った


『いえ 司と優太にこちらが世話になっています』と近藤が答えると

「そう言ってもらえると嬉しいですね
今回、壬生浪士組には最後尾についてもらいます
後ろから私たちが、どのように警護しているか、見てもらいながらまわりに敵がいないか、みてもらえたらいいので」

ニコリと笑い、真剣に話し出し、ニコリと満足に笑って藤原は持ち場に帰った

よく笑う…沖田に似てる…と皆、思った






< 18 / 255 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop