優*雪


屯所へ戻ると

セツの姿を見て、皆が慌てまくっとった

「山崎君、どういうことなの?」

沖田さんがいっちゃん怖かったな…
あんな格好して帰ってきてんねん


肩の傷を治療しようとするけど…

意識ないのに、痛がって時間かかった





はあー


一つため息をつき、副長の部屋へ

皆の目線が刺さる 痛いわ


「申し訳ありません」

「説明しろ」

「セツは上手いことやったんですが
俺が家人に見つかってしもて
男やとばれて、縄で縛られました
刀向けられている俺を見て
セツが雪を呼んだんです
雪が家人 をやっつけました」

「それで?」

「雪があいつら、火薬臭いって
言ってました」

「家からは、何も出てない」

「え?」

「まぁ、長州の奴と手紙をやり取りしていたから、その件で捕まえてある」

「そうですか」




「山崎君
セツさん、何かされたんですか?」


「沖田さん…かんにん
体、触られてんの見てられへんで……
わからん」


「そんな!!」


「総司!」


「やめとけ!総司!」


副長、永倉はんが間に入ってくれた



情けない……




「セツは、熱がでてますよって
看病します」

「私がします!」


「総司!山崎にまかせろ!
お前は、お前の仕事があるだろう!」


沖田さん…かんにん







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