優*雪
御用改め

派閥

数日後…


大阪から帰ってきた優太と
朝から黒谷に呼ばれた司が
全員を広間に集めた


「隊服を作るために借金したそうじゃないですか!俺たちに相談して欲しかったです浪士組関係者ではなく、会津から聞くなんて!」


苛立ちながら言う司に


『なんだ?今頃』


なぜか、空気をより悪くする芹沢



「呼び出しで言われたのは
それだけじゃありません!!
昨夜、酔っぱらいのへなちょこを
斬り殺したそうじゃないですか!?」

『儂らに楯突いたのだ!!馬鹿にされて
泣き寝入りなどできぬ』

「仕事はあくまでも、捕縛優先!
個人的な殺生は禁止!
弱い者に対し卑怯です!
心中、あらためていただきたい!!」

『そんなに怒ることではあるまい』

「なっ!? 芹沢さん!あなたは局長です!
これから隊士を募集するのに、悪い
見本では困るんです!!」


しばらく、司と芹沢の言い合いが続いた
誰も間に入り止めることができなかった



なんとなく、壬生浪士組の中で
芹沢派・近藤派と二分していたが
この日のキッパリと分かれた








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