優*雪

監察方

四月のうちに根岸と共に数名が離隊した


五月募集終えた頃には、40名を超えた

そんなある日、土方の部屋に
近藤派と優太・司
そして新入隊士の山崎 烝が呼ばれた


上座に近藤、土方、山南
右横壁に優太・司
反対側に沖田 永倉 原田 藤堂 井上
真ん中に山崎が、ぽつんと座る

何事か…
実は、近藤派はなぜここに集まって
山崎を囲んでいるかわからない

わかっているのは優太と司だけ


近藤がちらっと司を見る


いつも喋るのは司だから、どうぞ!の意味をこめた

しかし、部屋にいる全員の予想を裏切り
優太は、山崎の前に片膝をつき座る

じっーーーーーーーーーと目を見た

山崎も逸らさずじっーーーーーーーーーと

他の者もじっーーーーーーーーーと二人を


張り詰めた空気…

優太が目を逸らさずに、サッ!
山崎の懐から苦無を取り出した


そこにいた全員が目を見開いた!

「なんだそれ?!」

「しらねぇの?苦無だろ?」

「てことは…忍者かっ?」


藤堂、永倉、原田は話し出す

「だまってろや!!」

そして、土方に怒られる




< 24 / 255 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop