優*雪

土方目線

近藤さんに渡された
浅葱色の隊服を着た優太と司
俺たちは、旅籠に到着した

「旅籠の出口は塞がないで下さい」

優太が言う

~何か考えがあるんだろうが、逃がしちゃ意味がねぇ

渋い顔した俺に

「土方さん。逃げた者はうちのが追跡します!ここが片付いたら、次にそちらを叩きに行きましょう」


~優太… お前、何者だよ…。
慌てて屯所に帰ってきたわりに準備いい みたいだし、〝うちの〟って人の気配ねぇし


「俺は、彩月を探します
くれぐれも捕縛で、お願いします」

「あぁ」



旅籠の中に入り大声で

「壬生浪士組だ!御用改めする!」

主人らしき男がでてきた

「どのような件でしょう?」

「蔵を視させてもらおうか」

主人の目が揺れた!間違いねぇ!黒だ!


「総司、蔵に行け!」


おろおろしだす主人


「永倉!司!この宿の者、客も含め集めろ!」


それぞれが動き出したと同時に、紛れ込むように優太が中に入った


総司の方から、武器や火薬が大量に見つかったと報告を受ける!

永倉の方から、主人の部屋に長州藩 吉田 稔麿からの書状が見つかったと報告を受ける!


まず、一安心だな




優太の方はまだか…

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