優*雪

優太目線

木刀を受け取った新八と、道場の真ん中あたりにくる

「審判は俺だな!」

原……左之が勝手に名乗り出た

平助は見物って感じで、壁にもたれる


「両者、構え!」
俺たちが構えたことを確認
「始め!!」

新八の木刀に迷いが見える…
本気で来てもらわないと…

俺が構えを神道無念流、新八と同じにし
新八を睨む

挑発できたかな?

新八の空気が変わった!!


まずはこちらから… カンッ

うん。さすが!!

今度は、新八から…… カンッ

重っ!! 同じのは受け止めれないな

続けて打ってくる木刀を カッと払い
胴を軽く打ち、素早く首もとに木刀を突きつけた


~新八に勝った~! 嬉しい~!

とは、声にも表情にも出さない


~ありがとう


一礼して木刀を片付ける

三人が何か言いたげに、こちらを見てるけど…

~ごめん
もういいんだ
もうなにもいらない

もう一度、新八に会えた

俺が創りたかった、浪士組に新八がいる


こんなに幸せなことないだろ?

だから……そんな苦しそうな顔すんなよ

新八…


~左之と平助、頼んだぞ!

チラッと二人をみて、道場をでた



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