優*雪

出会い

「くそっ! 覆面野郎!はなせ!!!
お前なんか!!!っうぅっっ!」



抗議しようとした門番は
後ろ首を軽くトンッと打たれ気絶させられた


倒れた門番のそばから覆面は芹沢をみた

芹沢がにやりとすると覆面は
目線を他の三人にむけた


「芹沢~近藤~すまん!!遅くなった!」


慌てた様子の広沢がやってきて
倒れた門番と覆面を交互に見る


「どちらから手を出した?」


覆面は右手をあげた


「いえっ!広沢殿…」
近藤は、これはいけないと慌てて
事の顛末を話そうとしたが


「見苦しいところを見せたようだ
どうかこの者の無礼を許してくれ」


と言い広沢は頭を下げた
覆面も同じように頭を下げた



「「「「 !? 」」」」



すべてわかっているのだと
なにも言ってはいけない
そう四人には理解できた

覆面は倒れた門番をひきづり
その場を離れた

もう一人の門番は震えていた

これが覆面と彼らの出会い





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