優*雪

セツ目線

団子屋にしばらくいると

「いらっしゃい!原田さん!藤堂さん!」

「おぅ!」 「こんにちは!」



おまさ…今なんて?



「えっ?左之さん?平助?」


総司が声をかける…

なに?この状況…逃げたい


なんで? 相席?



新八がいないのが奇跡やわ


どうやら、おまさが変な奴に絡まれて
二人がそれを助け、仲良くなったらしい


左之とおまさ
見つめ合うってもしかして…


「セッちゃんかぁー!かわいいね!」

「平助は見ないでください!」
「は?」

「うむ。見るな」


もしかして…

「団子ついてるのん?」
顔を隠した

三人とも『かわいい』とか… 殴りたい

馬鹿にして!!

ゴシゴシと口元を拭いた


すごく賑やかに店まで送ってもらった

一人になると、涙が出た




幸せなんて、いらない

生きたいと思ってしまうやんか

もっと皆といたいなんて、思ってしまう

一人がさみしいと、思ってしまうやんか



幸せなんて、捨ててやる




たしか…計画は今夜だったな


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