【完結】四ツ葉のクローバー。



それにしても清華ちゃん…

そんな事翔太に言ってたんだ…。

四ツ葉って軽々しく使っちゃいけないのかな。


「清華ちゃん…すっごい良い事言うんだね。感動しちゃった。
それ、私も…心に残しておくね。」

私も、それを大切にするよ。

私は、本当に四ツ葉のクローバー程の想いを翔太に対して抱いていると思う。


だけど弱い私は、結局彼に四ツ葉のカップは買えなかった。

三ツ葉のクローバーが小さく描かれたカップを購入した。


それからはすぐに帰ることにした。

これ以上、翔太といると泣いてしまいそうだったから。


いきなりもう帰る!って言った私に翔太は怒ったかな。


でも翔太は、

「ん、分かった。送るよ。
どうせ隣だし」

最初から最後まで私のわがままばかりだったね。


そして君は最初から最後まで___


優しかった。更に、好きにさせた。


でも、この気持ちは封じ込めなきゃ。

明日で最後にしよう。


とりあえず、泣く前にケーキ作んなきゃね。


泣くのは明日。渡した後。



その日は笑顔で翔太とばいばいできた。


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