私を惚れさせて。私の虜になって。
もう、手はびしょびしょだけど。

まぁ、全身のまーくんに比べれば全然いい方。

「見えたー!」

まーくんが後ろから叫ぶ。

「あっ。ほんとだー」

小さく校舎が見えてきた。

「もうすぐー」

なんだか、来ただけで気が抜けそう。

話していたらすぐに学校に着いた。

受付を済ませて、校舎に入る。

「だれ前にすんの?」

「俺ー」

「じゃ、次俺ー」

私はまーくんの後ろみたいだ。

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