ブラック王子と泣き虫彼女





「えっ……!?」










はっ…!

しまった…!!!






思わず出てしまった声に急いで口を押さえてとっさに棚の陰に隠れた。








「誰!?」







向こうから女の人がそう言った。



「っ…」



本当に私はバカだ。


ここにいることがバレているのにも関わらず姿を現せずにいた。

















早瀬くんだった。






















綺麗な女の人とそういう行為をしていたのは、紛れもなく私の大好きな早瀬くんだった。





見たくなかった。




女の人の声だって聞きたくなかった。




私の中の王子様は

やっぱり私だけの王子様じゃなくて、皆の王子様で……。







「覗き見でしょっ!?誰よ!出て来なさいよ!!!」








きっと今 姿を現したら完全に引かれる…


嫌われる…



きっと存在自体 知られてないだろうけど…嫌われるのは絶対に嫌だ…!!
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