キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜
告白




2ヶ月後、蓮斗は退院した。



その間、お見舞いは来るなと言われ一度も行ってない。



「もー、蓮斗遅いよっ!」



久しぶりに会って文句を言う。



すると蓮斗は優しく微笑んで私の頭を撫でた。



「ごめんな。」



「本当だよっ!どれだけ待ったと思ってるの?バーカ。」



寂しかったし、心配たくさんしたんだからね。



プゥと膨れてみせると蓮斗は困ったように笑う。



怒ってるっかって?ううん、怒ってるわけないじゃん。とっても嬉しいんだから。



だから私は満面の笑みで、



「おかえり、蓮斗。」



そう言うと蓮斗はニコリと笑って、



「ただいま。」



と言った。



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