キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜
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「じゃ、バイバイ、蓮斗。」
「じゃあな。」
勉強会も終わり、合山くんと一緒に病室を出る。
「眞鍋ちゃんさ、聞いたんだって?蓮斗が病気のこと。」
ポツリとそう聞く合山くん。
「うん…まぁ。合山くんは知ってたの?」
私がそう聞くと合山くんは静かに頷いた。
「…眞鍋ちゃん、蓮斗が病気って知った時どうだった?」
「え。っと、ショックというか信じられなかった。
私には受け止められないような内容で…。だけど今日、蓮斗のお母さんと話してたんだけど、
信じようって決めたの。蓮斗が治ることを全力で信じて応援することに決めたの。」
私がそう言うと合山くんは優しく微笑んだ。