キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜




「なら良かった……。蓮斗、詩織ちゃんに手出すんじゃないわよ。」



蓮斗にそう言い聞かせるのを聞いて、私のお母さんが、



「いいの、いいの。少しくらいは男になれさせてやって。」



と言う。


それを聞いて蓮斗は苦笑い。



「いや…手なんて出しませんから。」



蓮斗がそう言うとお母さんたちはそれぞれ返事をしてドアの方に戻った。



「あ、あと、詩織、寝るときはしっかり戸締りしなさいよ。」



ドアの鍵が開いてたからか、そう言うお母さん。



「うん、わかった。」



そうして、お母さんたちは部屋を出て行った。




「……俺たちも、もう寝よーぜ。」



「うんっ、蓮斗…隣……」



「あぁ。隣でいいよ、もう…」



何かを諦めたようにして私たちは眠りについた。



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