風に恋したキミと
「プリントみんなに回ったな?このプリントにはそこにあるようにまずは大きく新人戦での目標を書く。
いいな?これは目標だからな。手の届かない目標は目標じゃないからな。
自分の今までの成績やタイムから考慮して、新人戦の目標を立てるように!
もし、俺から見てこれは“目標”を超えて、“夢”になってるのを見つけたらあとで一緒に話し合いだな。
それから下の計画表は1週間ごとに、自分はどういう風になってたいかを上の目標達成を考えながら書き込むこと。
じゃあそれぞれ書いてみろ」
その言葉でみんなはシャーペンを動かし始める。
グラウンドの脇に植えられている大きな木の下の木陰。
たまに生ぬるい風が流れながら、わたしもプリントに目を向けて考え始めた。