風に恋したキミと



【足どうだった?】



内容はたったの7文字。



それでもわたしを心配してくれてる気持ちが無機質なスマホの画面からでも伝わってきた。



「桐島……」



なんでこうやってわたしが弱ってる時に限って、彼は優しくしてくるんだろう。



いつものように無愛想で、女子なんか眼中にないような感じでいればいいのに。



【疲労骨折だったよ。骨折してるのに歩けるってすごくない?笑】



とちょっとふざけた感じでわたしは桐島に返信した。



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