風に恋したキミと
そしてゴールラインを超える頃には桐島の体勢も崩れていて
彼はそのままゴールをするとともに……
トラックに倒れこんでしまった。
「桐島っ!」
彼に声が届かないことは分かっているのに、自然と声が出た。
今日の走るペースは誰が見ても、速すぎて、周りのペースに呑まれてて自分を見失った走り方だった。
桐島はそのまま自分で立ち上がる気配がなくて、倒れこんだまま苦しそうに荒い息をしているのが分かった。
それに気づいた周りの人たちは桐島に駆けつけていて……。
わたしの頭の中はまっしろになった。