【実話】終わらないトンネル
「変わりたい!」「頑張りたい!」
って思ったって
皆、思い込みから抜け出さないんだ
レッテルを私に貼り付けて
汚い物を見る目でみるんだ
見下すんだそうやって
そんな感情が煮えたぎる
「人を殺したい」
解ってくれない解ろうとしない
そんな人間なんて要らない
今すぐに消えてしまえ
いつもこうつぶやきながら泣いた。
私が1番切羽詰っていた
結局、中学校で付いたレッテルは
卒業までに剥すことは出来なかった
変わりたいと思えたけれど
あの頃の私はまだ子供すぎて
変わるたびに周囲の目が
怖くて振り切れなかったんだろう
ただボヤーっとした
断片的な記憶しかないが
何故、私が卒業まで
死ななかったのかが最も不思議だ
悩んでいるうちに
気付くと時間が経っていたのだろうか
当時の私の心の状態は
これから始まる苦悩の日々でみせる
私の心の状態よりも
はるか苦しかったことは間違いない