【実話】終わらないトンネル



人を殺したい

止められない衝動
どうしても誰かを幸せそうな笑顔から
顔をむちゃくちゃして殺してやりたい
そう思えばソファーを包丁で滅多刺して
その衝動から逃れた


四六時中、自殺を計画した
いつも明日が来ることが苦痛で
死にたくて死にたくてたまらない
だからもう生まれ変わらないように
祈ったときもざらにあった


この頃、過度のストレスで
狂いきっていた私は自分が情緒不安定だと
感覚がマシし解らなくなっていた
だから喜怒哀楽が激しくなり
さっきまで笑っていたのに
突然聴いたこともない鼻歌を
口ずさみながら自分の体をアザができるまで
殴り続け大号泣するなど
猟奇をいした行動を取り始めていた


頭の中に「不」のイメージは
いつ何時も消えることなどなく
ずっと後ろから死神がつきまとっているような
見えない恐怖と自己嫌悪だけが
私をどんどんと底へと落とした

不眠症には一番悩まされた



学校では教室で座っていることが
とても苦痛で耐えられず
授業を受けていると
突然いつもの自己嫌悪がモクモクと
膨らみ始めて気付けば
立ち上がり奇声を上げながら
教科書を投げ暴れることもあった

うじゃうじゃと居る周りの人間の中で
生活することが耐えられなかった

もがいた頃、今思えば苦しかったのかも...

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