【実話】終わらないトンネル
5章

壊 れ て ゆ く 「自分」




家族との大きな「溝」
学校での「パニック」
バイト先での「いじめ」
そして、彼との「死別」


私の心の中のバロメーターは
考えるほどに限界を超えていた


あらゆる苛立ちは私の中で暴発した

何度も自殺を試みた
何度も殺人願望に刈られた


日中はずっとずっと息をするように
「死にたい」「私は要らない」
「誰からも恨まれている」と
頭の中をグルグルと不のイメージが漂う


ここ4年ほど不眠症なのだが
眠れず眠れずやっと明け方眠りにつくと
夢の中で何かにいつも追われ
うなされ目覚める..と、何かがおかしい


モワモワとした膜が煙が自分を包む
気持ちの悪くてなんとも言えない
そして先程まで見ていた“夢の中にまだ居た”─
起きて夢から覚めて現実に居るはずなのに
夢と現実が混ざり合い境目がなくなっていた
体が宙に浮き聞こえる幻聴
そして、自分が幽体離脱し
ぼーっとした私と正気な私が
二重になり出現しコントロール不能になった
それから、突然背後に恐ろしい気配を感じる
死神が迫ってくるような未知の恐怖..


「死ね」「死んでしまえよ早く」
「あんたなんて必要のない人間だ」
「梓なんて死ねばいいのに」
「早く早く早く早く早く早く」
そんな幻聴が脳内で永遠ループする


そして、カーテンの隙間から
こぼれ外の光がとても恐ろしい
淡てて目を閉じ布団を被り
うなりながらうずくまる
「助けて!なにこれどうなってるの
私はまだ死にた..」

『死ねよ、お前なんて要らねぇよ消えろ』


オマエガワルインダヨ


この朝から私は、
携帯の着信音、家の電話の着信音、
家族の話し声、テレビの音、音楽、
外を通る車の音、物音、
生活音とゆう生活音が耳に入ると
取り乱しひどく恐れるようになった

突如、全身がガタガタと震え始め
こわいこわい..コワい、とくにかく恐い


「梓?起きたの?がっこu」


「うるさい゛!!!!
喋んなぁ゛!その言葉を言うな゛!!!
もう放っといて゛!!!」


“学校”


この言葉を聞こうものなら
息が出来なくなり声が出ずらくなり
吐き気、全身のかゆみ で
居ても立っていられず唸った
ますます私自身が大きな“異変”を確信した


ただただ物凄く苦しく沼地で
のたうち回っているような恐ろしい感覚に
支配され今にも死なないといけない
命令を死神に下されたような状態だった


お昼まで真っ暗の部屋の中で
光と音が恐ろしいから目をつぶり耳を手で塞ぐ
けれどそれでも耐えられずに
布団を2枚被って窓はシャッターまで締め
そこまでしてもとにかく「現実」が恐くて
ガタガタ震えて自分だけこの世のものではないように
“否定”し逃げてしまいたいと思っていた


この体制、精神状態が起床から4時間続いた


やっと起き上がれても頭がずっとぼーっとする
家族とも会話出来ない
気持ちが悪くて全身がけだるい
食事は一日スプーン3杯しか食べれない
食欲とかそんなものではなく意味が分からないほど

そして固形の食べ物は喉を通らなかった
何回も何回も噛んで噛んで
するとやっとご飯1粒ほどを
喉が飲み込んでくれる程度だった
この食事も精神安定剤を飲む為にしていた




「パニック障害」「過剰換気症候群」


・大勢の人が居る場所
特に大勢の学生が居る学校

・誰かの怒鳴り声
自分に対しても他の人に対してでも

・狭い所(閉所恐怖症)
暗い閉ざされた空間

・人と目が合う話した後

こういった状況になると
自己嫌悪や焦りに近い恐怖心が
心身を覆ってとてつもないパニック状態になり
体の震え、かゆみ、胸痛、幻聴がおき
過呼吸を起こして倒れ続けた

それが毎日2回...いつしか慣れた


この他にもいくつかの「精神障害」が起きた

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