俺様社長と秘密の契約
「兄さんなんかより、俺の方が、理子の事を、心から愛してるよ」
「…そんなのウソ、よ」

「本当だよ。理子を殺してしまいたいほど、愛してる」
「・・・・・」

その言葉に、体中に鳥肌が立った。
…この人の頭はおかしいのかもしれない。

…いや、きっと絶対におかしい。

「理子は一生、俺の傍で、俺の言いなりに生きていく」
そう言って微笑んで見せた。

…龍介は、私を人形のように扱っているのかもしれない。

…昔も、今も・・・ずっと。

…この選択は、本当にあっていたのか?

・・・合っていてもいなくても、私はもう、龍介からは逃れられない。


…そう思うと、涙が止まらなかった。
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