俺様社長と秘密の契約
「…取引停止、そんなことで、俺を繋ぎとめようと思って無理だぞ、麗美」

そう言って、麗美を睨む。
しかし、麗美は臆することなく、微笑んだ。

「…そんな事、私にだって分かってるわよ。…電話で言ったでしょ?私と結婚しなければ、あの子がどうなっても知らないからって」

そう告げた麗美は愉快そうに笑う。
それとは対象的に、顔には出さなかったが、手を握りしめた。

「…だから、龍吾さんが、今後どうすれば、あの子を苦しめずに済むのか、よく考えて、返事をください」

「…」

「…こんな話ばかりじゃつまらないわ。今日は私に付き合って」

…、コイツ、根っからのお嬢様体質だな。そう思うと、溜息しか出なかった。

< 51 / 155 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop