俺様社長と秘密の契約
「その女性と両想いにでもなったか?」
「はい、なりました」

康介の言葉に、即答した龍吾。
康介はそれを見て、頭を抱えてしまった。

「その女性は、どこかの令嬢か何かか?」

「…今は、違います」
「…今は⁇」
意味不明な発言に、康介は龍吾を凝視した。

「…彼女は、自分が令嬢だと言うことを知りません」
「…どう言うことだ、私には、さっぱり意味がわからん、ちゃんと説明しろ」

「…それはまだ出来ません」
「…何?」

「…彼女が先に、それをしらなければならないからです」
「…どこの令嬢かくらいは言えるだろう?」


「…神宮寺財閥のたった一人の後継者とだけ、お伝えしておきます」

「…⁈」

龍吾の言葉に、康介は言葉を失った。

…神宮寺財閥は、日本で1番の大財閥だったからだ。
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