できちゃった結婚です!
あの時
思い出してみるけれど、何のことなのかさっぱり分からない。
「なんてな!悪い。逃げてたのは俺の方だ」
「え?」
「お前から別れを告げられるのが怖かったんだ」
下を向く将太。あの頃は将太がわたしの中で全てで。一番で。
「わたしも、怖かったよ」
「そっか。杏も怖かったのか」
「うん」
言葉にしてなかったからだからきっと余計怖かったんだよね。
伝えるのが怖くて
嫌われるのが怖くて
一人になりたくなくて
わたし達、そうして距離が離れてしまったんだ。