できちゃった結婚です!



新は手袋を外すと、わたしの手をぎゅっと握る。

痛いくらい、きつく。



「杏は知らないだろ?俺がいつから杏の事を好きだったかなんて」


「新、わたしの事、いつから好きだったの?」


「そんなの、今は教えない」



ぷいっと反対を向いた新。その顔は少ししか見られないけれど
もしかして、不貞腐れているのだろうか



「新、ごめん」


何だかかわいそうな事をしてしまったような気がして
慌てて謝ると、新はすぐにわたしの方に顔を向けてくれた。



「鈍感杏」


「何か変な言葉みたいになっちゃうからやめてよ」


「鈍感な杏が悪いんだろ?で、そっちはどうなわけ?」


「わたし?」



そうだわたしまだちゃんと新に伝えてない


言おう言おうと思うんだけれどなかなか言葉が出て来なくて。
だけど新は何も言わない


待っているんだ、わたしが口にするのを




「好き」


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