この恋、成就率30%
おれは葉月のもとへと向かっていった
授業が始まるまではあと5分
充分だな
「葉月、さっき目ぇあったな?」
「え、竜!
…一回、そらしてゴメン」
「やっぱ?
思いっきりそらしたよな?」
ゴメンと謝る葉月を、笑顔を浮かべながら見る
もう、片思い歴何年なんだか分からないほどのおれは、緊張してしまうのを通り越して、
逆に葉月の前では平然を保つことが容易くできるようになっていた
「じゃー、傷つけたバツとして、
今日の放課後、付き合ってくんない?」
「え?…部活は?」
「今日は急きょ休みー
だから、久しぶりに遊びてぇなって」
「そうなんだ!うん!行く行く!
やった、楽しみだな」
途端にニコニコ顔になる葉月
う…っ、笑顔がまぶしい…
「じゃあ、掃除終わったら玄関に集合な!」
「おっけー!
へへ、これじゃあ、全然バツじゃないね」
「そーか?
じゃあ、なんか違うの…」
「わー!やめて、やめて!」
「ははっ、じゃあ またあとでな」
「うん!」
……やった、
おれは葉月に背を向けたあと、
小さくガッツポーズした