四百年の恋
 カラン……。


 手にしていたワイングラスが、床に落ちた音で圭介は目を覚ました。


 気がついたら眠っていたようだ。


 テレビはスポーツニュースが終わり、やかましい深夜特有のテレビショッピングに変わっていた。


 (飲みすぎたかな……)


 横たえていた体を起こして、グラスを拾おうとしたその時だった。


 (!?)


 グラスを拾い上げてくれる女がいた。


 一人暮らしのこの部屋に。


 「真姫、どうして……」


 そこに真姫がいた。


 無言でワインを注いでくれた。


 「最近よく会うな。どういうつもりなんだか」


 冷やかしながら手首を掴もうとした時だった。


 真姫が和服……着物を身にまとっているのに気がついた。
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