新撰組は、私を変えた
獅「…ずっと前。僕が五,六歳ぐらいの時の話。僕とおねぇちゃんは、いつもと同じように遊んでたんだ……静かな森の中で、お母さんと一緒に……」


時「……お、母さん…と遊ぶ?」


獅「うん…」


時雨は、ありえないと思った。暴力をふるっていた、あんな奴が遊ぶなんて想像もつかないからだ。


獅「これは、おねぇちゃんがかけてる記憶の事だから、混乱すると思うけど聞いててね。…これは、僕しか覚えてない記憶。お母さんは、殺されたんだ…… 鬼族(キゾク)に」


時「鬼…族…」


山「鬼族…聞いた事あります。古来より鬼一族は、ある一部の人間を殺してから、ほかの人間を殺していく…」


獅「その通りです。…そして、ある一部の人間は、僕達常磐家のことです」


時「えっ…」

獅鳳はたまたんたんと説明する


獅「僕達の一族も鬼…と周りから言われますが、それも種類があります。僕達の一族は、良い方の一族です。お母さんを殺した鬼族は、悪い方だと思って下さい。…前に聞いてるのでは、ないかと思いますが、おねぇちゃんは桜鬼…150年に1人産まれる子です。お父さんは、おねぇちゃんの力を封印しようとしましたが、あまりにもおねぇちゃんの力が強すぎて亡くなってしまいました…」


土「あぁ...聞いた。桜に」


桜?って誰...的な感じで時雨を見つめてた獅鳳は、「後で教えてね?」と言わんばかりにニッコリと笑ってきた
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