Not to memories
矢野と教室を出て下駄箱に行くと、女が二人がいた。

「やのくーん!待ってたよーー!」

「わりぃー!お待たせ!!」

「滝口くん!初めまして!って私たちは知ってるんだけど、話すのは初めてだもんね。
私が木村ゆりで、この子が金谷まどか。今日はよろしくね!」

木村さんの満面の笑みに逃げ出したくなった」

こいつが、まどかちゃんか。
矢野がいつも話している通りの
背が小さくておっとりした可愛い子。
反して、背が高くてすらっとした
キレイ系な木村さん。


「よし!じゃあ、カラオケいこーぜ!」

「えーー!
ケーキ食べに行くんだよー!
ヨシノっていう所なんだけどねー
ちょっと並ぶんだけど、
かなり美味しいって評判なんだからー
まどかと話してたんだよねー」


矢野が一瞬うーんと困った顔をしたが、
まどかちゃんのケーキたべたぁーいの一言で
ケーキを食べに行くことになった。

場所に着いたのはいいが、
平日だというのに大行列。
二時間待ちって、
ここはディズニーランドかと、
突っ込みたくなる。

ただ、矢野は念願のまどかちゃんと
話す時間ができたので、
この行列を苦痛とは感じることは
ないのだろう。

俺には苦痛でしかたないが。。。
隣には木村さんがいて
明らかに話しかけてくれオーラがでている。

めんどくせぇ、。。
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