Not to memories
まどかちゃんと木村さんは、花火大会の会場近くまで着いたらしく、矢野が迎えに行き、無事合流した。


「矢野くん、あっ滝口くんもありがとう。場所取り大変だったよねー。ここならちゃんと見れそう。ほんとありがとう。」

矢野の期待通り、
まどかちゃんはピンク色の浴衣を着ていた。

まどかちゃんの後ろから、木村さんもやってきた。

「わっすっごくいい場所じゃない?
ほんとありがとねー!」

木村さんも浴衣を着ていた。そのせいで、キレイ系な木村さんも可愛らしく見えた。でも。。なんだろう。綺麗とか可愛いとか思っても別に何も思わないところが、俺と矢野との違いだ。ハタから見たら、木村さんは学年5位に入るのはよく分かるが、何も感じない。。

「ねねっ。花火始まるまで、まだ時間あるから屋台見に行かない?」


そして俺たちは屋台を見に行くことにした。
木村さんに探りを入れるチャンスだな。

矢野とまどかちゃんが屋台の方へスタスタと歩いて行ったのを見て、木村さんに声をかけた。

「俺さ焼きそば買いたいんだけど、あっち行かない?」

木村さんは少し嬉しそうに笑って、うんと答えてくれたが、

俺はこの嬉しそうな顔を見るたび心が痛む。あまり期待を持たせたくないため、早速本題を聞いてしまうことにした。
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