あなたの優しさが…
チッと舌打ちをした雅樹。
なんか、可愛いかも。
「雅樹の帰りを待ってます。
今日の夜は何が食べたいですか?」
そう聞くと、
『…クリームシチュー』
また可愛い答えが返ってきた。
おかしくなりクスクス笑ってしまった。
「雅樹のためにつくりますね
だからちゃんとお仕事してきてくださいね」
それでも、なかなか雅樹は離れてくれず、大東さんは呆れながら雅樹を連れ出した。
『美咲様、10時には戻ります』
「わかりました。よろしくお願いします。雅樹、いってらっしゃい」
玄関先で見送る。
なんか…新婚さんみたいだなぁっとにやけながらキッチンへ戻った。