二人のプリンセス
頭痛はアクアの頭の奥まで響いた。いつまでたっても止みそうにない。
アクアは頭を抱え込む。
頭痛に悩まされ、脳の中では自分の記憶が急速に回転していた。
そるはまるで時計の針が壊れてしまったかのように……。

「いたい。痛いよう……もうイヤ」
そう叫びたかった。
しかし、そんな声を出すこともできなかった。

どのくらいの時間がたっただろうか。
アクアの気力の限界が近付いてきた。
すーっと意識が薄れたかと思うと、アクアはそのまま気を失ってしまった。
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