初めてを君と。
「気になってるとか、そんな訳ないじゃん!
神埼さんの事で相談にのってから話したりするようになったからだって。」

「んーそうなんかな?晴輝くんは絶対に二人で行きたい!!!!!って、感じやったけどな。」

茜が、ニヤニヤして私の腕をつっつく。

「もー!期待しちゃうからやめてよ!
晴輝くんはまだ神埼さんの事、忘れられてないんだから…」


そうだよ……

晴輝くんはまだ神埼さんに気持ちがある。

もし、忘れられても私の事を見てくれるなんて、そんな確率少ない。

この、思いが届けばいいって思う反面、

届くはずがないって思ってる。


だって、前に真くんと晴輝くんが話しているのを聞いたから…

「くーちゃんは雲の上の存在やな。ダンスも歌も、しかもピアノまでできてさ。学祭が終わったら本格的に、デビューに向けて動きはじめるみたいやし…
美人やし性格もいいけど、くーちゃんは遠い存在やな。」

ピアノの練習を終えて、教室に向かう途中でたまたま二人が話していた。

この時、晴輝くんには女の子として見てもらえても、
恋人としては見てもらえないってわかった。
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