初めてを君と。
「クレア、いつもと少しメイク変えてみたら?いつもナチュラルメイクでしょ?」

恵理が化粧ポーチの中からアイカラーやチークなどたくさんのメイク道具を出していく。

あんまり派手にしたらケバいって思われそうだし……

メイクは高校からしてるけど、それでもラインやマスカラをするだけで、
大学に入ってから、チークや薄くアイカラーをしたりするようになった。

「恵理の言う通り、クレアは初デートだし、メイクもいつもより少し変えたらいいよ!
男はそういう変化嬉しいみたいよ?
俺の為に頑張ってきてくれた!みたいな?」

「そっかー。緊張してあんまり考えてなかったけど、アイカラーとか色変えてみようかな!
あ、でも私これしかないや。。」

私は自分のポーチの中身を見た

「ね、クレアさえよければ、私にメイクさせてくれない??一度クレアの顔とか髪、弄ってみたかったんだよね!!!!!」

恵理がメイクの手を止めて、私の髪を触りながら言った。

「いいの??私あんまりメイク得意じゃなくて……教えてもらいたいし、お願いします!!」

「よかった!ありがとー!」

恵理は座ったままで少し跳ねている。
その姿が、かわいくて少し笑ってしまった。
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