年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~
なるほど、私に相談の内容を話したくないわけだ。

……でもあの子はあの子なりに苦しんで、それで祥裄に助けを求めたんだろう。


「必要だ、って頼ったものにまた捨てれたら、きっと辛いよ。頼ってきた手を取った以上、ちゃんと支えてあげなきゃ」


祥裄が私を見た。私は逆に祥裄を見ないように、じっとオムライスに視線を注ぐ。


「付き合う前はさ、彼氏彼女って肩書きがなくても、励ましあえたじゃん。またそういう関係に戻ろうよ。たまにこうやって、相談とか愚痴の言い合いとかしてさ」


険悪なままは嫌だけど、でも絵里ちゃんを悲しませてまで元に戻る気にもなれない。出会った時の関係が、私たちには一番相応しい気がする。


一度自分を納得させるように頷いてから、祥裄の顔を見た。にっ、と笑ってみせたら、祥裄も同じように、にっ、と笑う。

「じゃあ今日は愚痴に付き合ってもらうかな。今、俺相当溜まってるから、かなり長くなるぞ」
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