年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~
二人を保育園に送り届けてから仕事に向かう瑞香と家の前で別れて、一人ぼんやりと朝の町を歩いた。
瑞香の家から私の家まではそこそこ距離があるけれど、歩いて歩けないこともない。朝特有の冷たい空気が頬を刺して、丸まった背筋をしゃきっとさせてくれる。
歩きながら、昨日の瑞香との会話を反芻する。
瑞香は祥裄と別れた時から、ずっと考え直せ、と私に言い続けてきた。諦めるな、取り返せ、と発破をかけていたのだから、祥裄のほうから戻ってきてくれた今、ああ言うだろうとは思っていたけど。
現実を見れば、祥裄ほど理想の結婚相手としての要素が揃った男はそうはいない。
あんな振られ方をしたのに、完全に嫌いにはなれなかった。
一緒にいれば居心地はいい、大輔くんに対して感じるような、年齢に対する引け目も、感じなくて済む。
これからのことを考えれば、きっと選ぶべきは祥裄なんだろう。
そう、理性は何度も私に告げるのに、感情がついていかなかった。
大輔くんが私を呼ぶ、沙羽さん、の声が、何度も心をよぎる。
沙羽さんを泣かせたりしない、とまっすぐ見つめてくる、あの目が脳裏に刻み込まれて離れない。
瑞香の家から私の家まではそこそこ距離があるけれど、歩いて歩けないこともない。朝特有の冷たい空気が頬を刺して、丸まった背筋をしゃきっとさせてくれる。
歩きながら、昨日の瑞香との会話を反芻する。
瑞香は祥裄と別れた時から、ずっと考え直せ、と私に言い続けてきた。諦めるな、取り返せ、と発破をかけていたのだから、祥裄のほうから戻ってきてくれた今、ああ言うだろうとは思っていたけど。
現実を見れば、祥裄ほど理想の結婚相手としての要素が揃った男はそうはいない。
あんな振られ方をしたのに、完全に嫌いにはなれなかった。
一緒にいれば居心地はいい、大輔くんに対して感じるような、年齢に対する引け目も、感じなくて済む。
これからのことを考えれば、きっと選ぶべきは祥裄なんだろう。
そう、理性は何度も私に告げるのに、感情がついていかなかった。
大輔くんが私を呼ぶ、沙羽さん、の声が、何度も心をよぎる。
沙羽さんを泣かせたりしない、とまっすぐ見つめてくる、あの目が脳裏に刻み込まれて離れない。