年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~
三階建ての建物の二階に駆け上がっていって、ドアのところでガチャガチャしている。どうやら鍵を開けているらしい。

えらくおしゃれなその建物の、二階はどうやら美容室のようだった。

全体は白い壁で、美容室部分はガラス張り。一階は前からあるネイルサロンで、建物の存在は知っていたけれど、二階の美容室は存在すら気にしていなかった。
今はガラス部分にスクリーンが下ろされていて美容室の中は見えないけれど、なんだか高級そうな感じ。

「どうぞ、中入ってください!」

ドアを開けて男の子が手招きをする。


……ということは、この子は美容師さんなんだろうか。


突っ立ったまま動かない私に向かって、根気強く手招きし続ける。さすがに無視できなくて私も歩き始めると、男の子はそのまま中へ入っていった。スクリーン越しに電気がついたのがわかる。
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